この戒めを破り明日を生きるー
原作は木下恵介監督、市川崑監督と名だたる巨匠が映画化した、今なお読み継がれている島崎藤村、不朽の名作。
「なぜ自分の故郷を語れない。なぜ好きな人に気持ちを伝えることができない。」と自らの出自に苦悩し、最後にはある決断をする主人公・丑松役にドラマ・映画で大活躍、2022年『日経トレンディが選ぶ【今年の顔】』 にも選出された実力派人気俳優の間宮祥太朗が圧倒的熱演で観る者の心を揺さぶる。丑松が想いをよせる志保役に若手女優の中でも特に演技への評価が高い石井杏奈、悩める丑松を支える親友・銀之助役に、出演作のオファーが引きも切らない若手俳優・矢本悠馬。ほかにも眞島秀和、高橋和也、竹中直人、本田博太郎、田中要次、石橋蓮司、大東駿介、小林綾子ら名作映画にふさわしい名優たちが勢揃い。脚本は『クライマーズ・ハイ』『孤高のメス』で数々の受賞歴を誇る加藤正人と『バトル・ロワイアルII 鎮魂歌』の木田紀生が担当、100年以上も前の原作を現代に蘇らせるべく描き切り一流のエンターテイメントへと昇華させた。監督は、『発熱天使』『みみをすます』の前田和男。主人公・丑松の誠実さと〝祈り〟が多くの人々の感動と共感を呼びロングランヒットを記録した。
瀬川丑松(間宮祥太朗)は、自分が被差別部落出身ということを隠して、地元を離れ、ある小学校の教員として奉職する。彼は、その出自を隠し通すよう、亡くなった父からの強い戒めを受けていた。
彼は生徒に慕われる良い教師だったが、出自を隠していることに悩み、また、差別の現状を体験することで心を乱しつつも、下宿先の士族出身の女性・志保(石井杏奈)との恋に心を焦がしていた。
友人の同僚教師・銀之助(矢本悠馬)の支えはあったが、学校では丑松の出自についての疑念も抱かれ始め、丑松の立場は危ういものになっていく。苦しみのなか丑松は、被差別部落出身の思想家・猪子蓮太郎(眞島秀和)に傾倒していく。
猪子宛に手紙を書いたところ、思いがけず猪子と対面する機会を得るが、丑松は猪子にすら、自分の出自を告白することができなかった。そんな中、猪子の演説会が開かれる。
丑松は、「人間はみな等しく尊厳をもつものだ」という猪子の言葉に強い感動を覚えるが、猪子は演説後、政敵の放った暴漢に襲われる。
この事件がきっかけとなり、丑松はある決意を胸に、教え子たちが待つ最後の教壇へ立とうとする。
監督:前田和男
脚本:加藤正人、木田紀生
出演:間宮祥太朗、石井杏奈、矢本悠馬、高橋和也、小林綾子、七瀬 公、ウーイェイよしたか(スマイル)、大東駿介、竹中直人、本田博太郎、田中要次、石橋蓮司、眞島秀和
上映時間:119分
音声:日本語
製作年度:2022年
製作国:日本
レイティング:G
ジャンル:人権問題・差別・平等
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