消されたヘッドライン

Film:© 2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
アメリカの首都ワシントンで二つの事件が起こる。ひとつはドラッグ中毒の黒人の少年スタッグが射殺されたのだ。偶然、現場を通りかかったピザの配達人のサンドも撃たれ重傷を負った。その翌朝、ソニアという若い女性が地下鉄で死亡。彼女は新進気鋭の連邦議会議員のコリンズの元で働いていて、ふたり不倫関係にあった。地元新聞社に勤めるマカフリーは、その報道を特別な目で見ていた。コリンズはマカフリーの大学時代からの友人で、彼の妻のアンとも親交があった。ソニアの死因は自殺と報道されているが・・・。スタッグの事件を取材していたマカフリーは、スタッグの遺品の携帯電話の履歴を見て愕然とする。何と彼は死ぬ直前にソニアに電話をしていたのだ・・・。
これは記事じゃない、事件だ!!・・・巨大な陰謀VSメディアという構図の作品は今までけっこうありましたね。今作はオリジナルのストーリーですが、イギリスのBBCが制作したサスペンスドラマがベースになっている。黒幕が誰だか分からないまま、事件は2転3転してラストはとんでもない人物が、実は陰で糸を引いていた!というオチ。この展開についてはご意見も色々とあると思いますが・・・。しかし、事件の核心に徐々に迫る主人公たちの独自の調査、そして意外なところが綻びを見せる展開はとてもテンポが良くて、しかもリアルで面白かったです。マカフリー役はオスカー俳優ラッセル・クロウ。コリンズ役はベン・アフレック。そしてマカフリーとコンビを組む若手女性記者役のレイチェル・マクアダムスが良い演技を見せます。その他、ヘレン・ミレン、ロビン・ライト・ペン、ジェフ・ダニエルズなど渋い役者が揃っています。ハラハラドキドキしたい方にはおススメの作品です。