ジャージー・ボーイズ

Film:© 2014 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC ENTERTAINMENT
1951年、ニュージャージー州ペルヴィル。16歳のフランキーは床屋の見習いをしながら歌手になる夢を抱いている。彼の天性の歌声は地元のマフィアのボス、ジップ・デカルロも惚れこんでいる。初めてステージに立ったのは町の酒場。トミーが率いるバンドのステージに立ったのだ。トミーは手のつけられないワルで刑務所にも入っていたが、彼はフランキーを傍から離さなかった。なかなかチャンスに恵まれなかった彼らに、ついに奇蹟が訪れる。彼らの「シェリー」が大ヒットしたのだ。一躍トップスターに躍り出た4人。出すレコードはみんなヒットし、テレビにも出演。しかし、彼らの歯車は次第に噛み合わなくなっていく。
ザ・フォーシーズンズは、名前は知っていて、彼らのヒット曲も何曲か知っていましたが彼ら自身を深くは知りませんでした。なんたって彼らの大ヒット曲「シェリー」が発売されたのは1962年です。急にビッグになった田舎者たちが一気呵成に落ちぶれていくというのはよくあるストーリーですがこの作品は、その絶望からの再起までを描いています。しかも、もちろんほとんどが実話。実はこの作品のベースは舞台演劇で、すでに世界的にヒットしていた物。ミュージカルとしても秀逸の作品です。ラストの大円団はまさにミュージカル。まさかのあの人まで(?)踊っていました!ザ・フォーシーズンズのメンバー、フランキー役はジャン・ロイド・ヤング、ボブ役はエリック・バーゲン、ニック役はマイケル・ロメンダ、そしてトニー役はビンセント・ピアッツァ。有名どころではマフィアのボス役でクリストファー・ウォーケンが出演しています。監督は大御所クリント・イーストウッド。本当に彼はマルチな監督ですね。