6歳のボクが大人になるまで

Film:© 2014 Boyhood Inc./IFC Productions, L.L.C. All Rights Reserved.
メイソンは母親のオリヴィア、そしておしゃまな姉のサマンサの3人暮らし。ボーイフレンドの横暴さに耐えられなくなったオリヴィアは、ふたりの子供を連れて母親の家に引っ越すことに。そこで彼女は大学に通い始め、学位を取ることを決意した。そんなある日、オリヴィアの元夫でサマンサ、メイソンの実父メイソンSr.がやってくる。アラスカに行っていたという父とひと時の楽しい時間を過ごすが、母との仲は修正ができなかった。一方のオリヴィアは大学の教授と恋仲になり、すぐに結婚。相手のふたりの連れ子と6人で生活が始まった。しかし、夫は徐々に酒に溺れ情緒不安定になっていく。抱え込んだ怒りの矛先はオリヴィアだけでなく子供たちにも向けられる・・・。
「今」は一瞬の連続なんだから・・・撮影期間はなんと12年間。メイソンはオープニングの時には6歳だったけど映画が終わるときには大学1年生の18歳。彼の姉もしかり。まさにふたりの子供の成長を2時間45分でリアル体験できる言う稀有な映画でもあります。その間には様々な出来事が起き、ずっと安泰で幸せだったわけではない。しかし、子供たちは確実に成長し大人になっていく。ある意味、何の捻りもない作品かもしれないけど、私は時を忘れてこの映画に没頭してしまった。メイソン役はエラー・コルトレン、サマンサ役は監督の娘でもあるローレライ・リンクレイター。このふたりの成長記録映画としても秀逸かも?そして私がいちばん評価したいのが母親役のパトリシア・アークエット。12年間分の齢を重ねてどんどんおばさん化して、どんどん肉が付いていくパトリシアが愛おしくもあり切なくもあり。しかし、12年に渡り同じキャラを演じるって(しかも、時々招集されて撮影ってすごい)たいへんな事ですよね。一方の父親役のイーサン・ホークは不思議なくらい変化が少ない。あまりに変わらないので最後は髭を蓄えて登場。波乱万丈の家族の物語は、きっと多くの人の心に響くと思います。