『水俣病』。私くらいの年齢の人ならさんざん、テレビのニュースで見ていてご存知でしょう。確か、社会科の教科書にも載っていたと思う。若い年代の人たちは「水俣病」についてどれくらい知っているのだろうか？？しかし、私も水俣病事件があったことは知っていましたが、その事を世界に知らしめた写真家がいたことは知りませんでした。私自身も久しぶりに水俣病と向かい合い，当時の記憶とも照合して、この事件の恐ろしさを改めて認識しました。そして未だに患者として認められず戦っている人がいると言う事実も知りました。その事を風化させたくないという製作者の意図を知り、違った角度から映画の力も感じましたね。主演はハリウッドのカメレオン俳優、ジョニー・デップ。今作では製作にも名を連らねます。演技も素晴らしいです。Lifeマガジンの編集長役でビル・ナイ。日本からは美波、真田広之、國村隼、浅野忠信、加瀬亮。これらのキャストが本当に素晴らしい演技を見せます。監督はアンドリュー・レビタス。世界の人々に、そして特に日本人に見て欲しい映画です。