日日是好日
© 2018「日日是好日」製作委員会
「本当にやりたいこと」を探し求めながらも淡々と大学生活を送る典子。そんなある日彼女は、母からお茶を習うことを勧められる。まったく乗り気でなかった典子はいとこの美智子に誘われ「タダ者ではない」と噂される武田のおばさんの茶道教室に通い始める。今まで考えた事もなかった不思議なルールだらけの茶道に最初は驚きを隠せなかった典子だったが、いつしかお茶の世界にどっぷりと浸かっていく。様々な人生の経験を積み、気がつけば彼女は20年以上、武田茶道教室に通っていた・・・
もちろん私の目的は樹木希林さん。この映画を観て茶道に対する印象がちょっと変わりました。映画の中では茶道のあの細かな所作に特に意味はなく『何故?」と考えるのではなく、まずはその動きを体に覚えこませると言っています。本当かどうかは分かりません。しかし、そんなセリフに何故、執心するのかと言うと、これが樹木希林さんのセリフだからです。その他にも彼女のセリフは魔法のように私の心に深く刻まれました。この映画を観てあらためて樹木希林さんの演技の素晴らしさを感じました。強烈な演技をする訳ではなく、映画に溶け込んでいるのですね。しかも、驚くべきことにこの映画の撮影前に、彼女は茶道の経験がなかったという事。樹木さんの事ばかり書いてしまいましたが・・・主演は出演作が目白押しの黒木華。彼女のいとこ役で多部未華子。2人が並ぶとあっさり顔の黒木華と濃い顔の多部未華子の差がすごいです。監督は大森立嗣。