ペーパームーン
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孤児になったアディは、亡くなった彼女の母親の友人だという聖書のセールスマンのモーゼと、彼女の唯一の親戚のいるミズリーまで旅をすることになった。しかし、モーゼは死亡記事を見てはその未亡人を訪ね、故人から頼まれたとウソをつき聖書を売りつける、いわゆる詐欺師だった。そんな彼と旅を続けるうちに、頭の切れるアディは彼のパートナーとなって行く。そしてミズリーに彼女を送り届けたモーゼも、邪魔だと思っていたアディが離れがたい存在になっていたことに気づくが・・・。
モノクロの映像とラジオから流れ出るBGMが印象的な映画です。至上最年少のアカデミー賞受賞者のテイタム・オニールがおませで、可愛くって当時11歳だった私は9歳の彼女に恋をしてしまった。道中での彼女の詐欺行為も微笑ましくも、ドキドキさせられました。また、モーゼに恋(?)をしたアディが旅の途中で出会ったストリッパーに、対抗意識を燃やすところ、ベッドの上でタバコを吹かすシーンなどなどは、「さすがにアメリカの女の子はちがう!」と、変な憧れを抱いたりもしました。ライアン、テイタムは本当の親子だけに、息もピッタリです。落ち込んだときや気分が乗らないときは、心に潤いをくれる映画。この先、何度でも観たい映画です。監督は懐かしいハリウッド映画のテイストを盛り込むのが得意なピーター・ボグダノビッチ。