宝島
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戦後の沖縄。アメリカ軍のGHQの統治下で米軍基地から物資を盗み、貧しい者たちに配る「戦果アギヤー」と名乗る若者たちがいた。そんなある日、彼らはいつものように基地に物資を盗みに入るが、米軍の襲撃に遭い、彼らのリーダーであるオンが姿を消す。それから時は流れ、オンを慕うグスク、オンの弟のレイ、そして彼に憧れていたヤマコはそれぞれ、刑事、やくざ、教師になるが、彼らはずっとオンの行方を追っていた。当時の沖縄は米軍たちの無法地帯となっており、軍に守られた米兵たちは罰されることもなく、グスクは怒りをため込んでいた。そんな時、ヤマコが勤める学校に米軍の戦闘機が墜落し多くの犠牲者を出す。しかし、こんな大事故でさえ米軍によって抑え込まれてしまう・・・。
戦後沖縄のゴザ(現在の沖縄市)が舞台です。1972年に沖縄がアメリカから返還されたときのニュースは鮮明に覚えています。「車の車線が左側通行から右側通行に変わりました」というニュースが個人的には印象的でしたが・・。私は原作を読んでいたのですが、その時まで私の中では戦時末期の沖縄での壮絶な戦いやひめゆりの塔での話などを知っていても、戦後から沖縄返還までの島の歴史はすっぽり抜けていました。日本ではなかった当時の沖縄は映画で描かれているとおりの無法地帯だったのも頷ける話。そして映画が始まってから2時間が経ち、ゴザの住民たちの溜め込んだ怒り爆発するクライマックスの暴動シーンは圧巻でした。3時間10分という長尺は隅から隅まで見どころぎっしりでした。グスク役は妻夫木聡、レイ役は窪田正孝、ヤマコ役は広瀬すず。この3人がドラマをグイグイ引っ張っていく。個人的には広瀬すずが、素晴らしかった・・・。その他、永山瑛太、瀧内公美、塚本晋也。監督は「るろうに剣心」シリーズの大友啓史。