余命10年
© 2022 映画「余命10年」製作委員会
数万人にひとりが罹る難病を患ってしまった茉莉は自分の余命があと10年であると知らされる。淡々とした日々を粛々と過ごしていた茉莉は、地元の同窓会に参加することに。そこで彼女はクラスメートだった和人と再会。人生に絶望して生きる気力を失くしていた和人は茉莉に喝を入れられる。そんな出会いから2人は互いの時間を重ねていく。そしてその気持ちはいつしか愛情に変わっていく。しかし、茉莉は和人と別れることを選ぶ・・。
猛烈に泣きました。涙の量もハンパない。残された、たった10年という余命の中で出会ってしまった運命の恋。しかし、彼に別れを打ち明けなければならなかった彼女の選択肢に泣けました。母親に本当の気持ちを打ち明けたシーンにも号泣、そして極め付けはクライマックスでの茉莉の夢の映像・・・宣伝文句の通り、切なくて泣けました。2022年公開の映画の中で、一番私の涙を搾り取った映画です。そして彼女を取り巻く家族、友人たちも見事に物語の中に織り込まれています。主演は映画を経るごとに着実に技量と美しさを増していく小松菜奈。今作は彼女の代表作となるでしょう。監督は『新聞記者』の藤井道人。