ビッグ・フィッシュ
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ウィルは少年時代から、父親のエドワードの話が大好きだった。父親が実際に体験したと言うファンタジックでスリル満点の冒険の数々はウィルだけでなく、誰をも魅了した。しかし、ウィルも齢を重ねて、いつしか父親の破天荒な話が信じられなくなる。そしてウィルの一世一代の結婚式の日から、二人は会話を交わさなくなってしまう。数年後、フランスに住んでいたウィルの元に、母親から電話が入る。エドワードの容態が良くないというのだ。久々に再会を果たした父と息子。ウィルはエドワードに本当の事を話して欲しいと頼むのだが、エドは今まで話したことはすべて真実だと言う。そしてエドは再び語り始める。彼が辿ってきた波乱万丈な人生を。そして彼が出会った不思議な人々のことを・・・・。
これは僕の死に方じゃない。魔女の目に映った死に方とは違う・・・ティム・バートンの映画は大好きな私。それは彼がいつも少年の視線で映画を作るからかも?今回の「ビッグ・フィッシュ」はまさにそんな映画。エドワードが体験した、数々の不思議な世界が映像となり私をワクワクさせてくれました。到底信じられないようなお話ですが、しっかりと最後にオチが付いていて納得させられました。この映画を見て思ったのですが・・・私は自分の父親の、私が生まれる前の人生についてほとんど知らない。少年時代の話や若い頃の話を聞いたことがないのです。そんな寡黙だった父が、こんなにお喋りな息子を持ったというのも不思議な感じがします??若い頃のエドワードを演じるのはユアン・マクレガー。そして今のエドワードを演じるのはアルバート・フィニー。彼の演技、そして話し方はさすがです。エドワードがひと目惚れする妻は若い時がアリソン・ローマン。(とにかく彼女がキレイです・・・)そして今の妻を演じるのはジェシカ・ラング。その他にも不思議な町に住む詩人役にスティーブ・ブシェミー、サーカス団の団長にダニー・デヴィート、そして魔女役はヘレナ・ボナム・カーターというなんとも贅沢な顔ぶれです。そして摩訶不思議な映像と不思議な人々の登場は、まさにティム・バートンの世界。大好きな映画です。