タワーリング・インフェルノ
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サンフランシスコに新たに建築された138階建の超高層ビル「グラスタワー」。落成式を前にこの地に戻ってきたのはこのビルを設計したダグ。恋人とのアバンチュールの最中、ビル内で小火があった事を知らされ調査をしてみると彼が指定した基準以下の電気コードが使用されていて愕然とする。オーナーに文句を言うが、建築基準には合っていると跳ね除けられる。そしてついに落成式の夜。各界の要人が次々とグラスタワーに押し寄せた。そして全ビルに照明が灯された。ところがこのとき既にビルの81階で電線がショートし火災が起こっていた。ところが、スプリンクラーも警報装置も作動しなかった。これはオーナーが費用削減のためにさせたことだった。招待客は続々とエレベーターで124階のボールルームに。そしてパーティーも最高潮のとき、ビルの火災を知らされる。そしてついにはビルは業火に包まれ、階上の客は出口を失ってしまう。消防士の必死の救出作業が行われるが・・・・・
この映画を見たのは中学2年生のとき。超満員で立ち見の今は無き丸の内ピカデリーで観ました。そしてこのド迫力に圧倒された。2時間40分がこんなに短く感じた映画はかつて無いかもしれない?刻々と修羅場と化していくビル内。そんな中でも描き出される人間ドラマ。当時のパニック映画のお決まりのパターンだったけど、感動してしまった。そして当時としては信じられないくらいの強力なキャスティング。ポール・ニューマン、スティーブ・マックイーン、フェイ・ダナウエイ、ウィリアム・ホールデン、フレッド・アステア、ジェニファー・ジョーンズ、ロバート・ワーグナー、ロバート・ヴォーン・・・・・。(ニューマンとマックィーンはどちらの名前を前に出すとか上にするとかでかなり揉めたらしい・・・。スターのプライドですね)これが実現したのはアメリカの2大メジャースタジオ、ワーナー・ブラザースと20世紀フォックスが手を組んだからです。当初、それぞれのスタジオがビル火災の映画を作ろうとしていたらしいのですが、両社が手を組み1本の映画を作ったのです。これでスケールも2倍になったわけです。この映画はテレビで観るなんてもったいなさ過ぎる。映画館の大画面でもう一回観たいですね~。