42 世界を変えた男
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1945年。ブルックリン・ドジャーズのジェネラル・マネージャーのブランチ・リッキーは部下の前で宣言をした。「チームに黒人選手を入れることを決めた!」白羽の矢が立ったのはジャッキー・ロビンソン。ブランチはジャッキーをドジャースの傘下のロイヤルズに入団させた。彼への非難、そして誹謗中傷はふたりとも覚悟の上。しかし、ジャッキーの前に最初に立ち塞がったのはチームメイト。「黒人とはプレイをしたくない」という嘆願書が書かれたのだ。しかし、これは監督のレオ・ドローチャーが一蹴。実力のある物はチャンスを得るべきと語る。ジャッキーは持ち前の俊足と打撃センスの良さで活躍を続けドジャースに昇進するが、心ないファン、そして相手ベンチからの野次は想像を絶するものだった。そんな時、ある変化がチーム内に起こった。シンシナティの試合で地元出身のチームメイトのピーウィー・リースが試合前に大観衆の前でジャッキーと肩を組んで談笑したのだ・・・・
他の人々に影響を与えてこそ、人生は重要なんだ・・・私は彼がMLBで初の黒人プレイヤーで名選手だったという事は知っていました。なんたって4月15日には選手全員が「42」番の背番号をつけて試合をするのですからね。しかも、「42」はMLB全球団通しての永久欠番。すごい事です。しかしながら、ジャッキー・ロビンソンの名選手となるまでのストーリーはまったく知らず、この映画を見てあらためて彼の偉大さを知りました。人種差別の坩堝だったプロ野球界にたった一人で飛びこんで、しかもすごい成績を残して、ドジャース入団1年目にチームを優勝に導いた。こんなすごい話が今まで映画にならなかったのが不思議なくらいです。また、大画面でこの映画を見ると大観衆の声援、そしてボールを撃った時の「カキーン」という音もイイ感じ。そして今みたいな人工芝ではない芝生は匂い立ってきそうな臨場感。映画館で観て良かった!!主演は2020年に、43歳の若さで惜しくも亡くなったチャドウィック・ボーズマン。以前には名優シドニー・ポワチエ、デンゼル・ワシントンもこの役の候補に挙がった事があるそうです。リッキー役はハリソン・フォード。頑固だけど本当に野球が好き!というオヤジを好演しています。