フロスト×ニクソン

Film:© 2009 United International Pictures, Universal Studios
1974年、第37代大統領リチャード・ニクソンは自ら政界の表舞台から姿を消した。彼がホワイトハウスから去る光景は全世界にTV中継され、実に4億人が目撃した。人気テレビ司会者のデビッド・フロストはその数字を聞いて驚くとともに、ニクソンと1対1のトークショーを思いつき交渉を始めた。数ヶ月後、ニクソンの代理人から電話が入る。60万ドルという法外な料金を突き付けられたフロストはこれを受け、プロデューサーのジョン・バート、そして飛行機の中でナンパしたキャロラインを伴いニクソン邸を訪れた。ご機嫌な態度で彼らを迎え入れたニクソン。そして迎えた1977年3月23日。ついに歴史的なインタビューが開始された・・・
私は君にとって最も手ごわい敵になるだろう・・・・泥沼化したベトナム戦争、ウォーターゲート事件などの汚名を残し、アメリカ大統領で唯一、自ら辞任した大統領のニクソン。しかし、彼のカリスマ性は誰もが認めるところでしょう。そんな彼にTVショーという舞台で戦いを挑んだ男の話です。このふたりの『戦い』はすごい!カメラの前で語り合うふたりは、まさに火花を散らし闘っていたのです。前半は圧倒的な優位でニクソンが攻めに攻める。しかし、クライマックスのウォーターゲート事件の件で反撃に出るフロスト・・・。とにかくこのふたりの演技に圧倒されっぱなしの2時間。特にニクソンを演じたフランク・ランジェラはすごい!彼はこの年のアカデミー主演男優賞にノミネートされていましたが、納得の演技です。というか、彼が最優秀じゃないの??彼に真っ向から勝負を挑むフロスト役はマイケル・シーン。その他、マシュー・マクファディン、オリバー・プラット、サム・ロックウェル、ケビン・ベーコンという贅沢すぎる演技陣です。。監督は私の大好きなロン・ハワード。