死んだらパライソに行けるんですよね・・・原作は日本人の遠藤周作。しかし、この映画は見ていて辛かった。長崎藩主が切支丹にたいして行う拷問の数々。それらが残酷で、思わず「ひえ～！」って悲鳴をあげそうでした。しかし、この作品で語られる人たちはキリシタン虐殺のほんのひと握りで、実際は何十万人もの人々が残酷な手口で命を落としたのです。映画の中では狡猾に生き延びていくキチジローが、私には悪人にも卑怯な人間にも見えず、むしろ彼に共感さえ覚えた。歴史の授業でも習った「踏み絵」を拒む事はきっとイエスも推奨したでしょう・・・。ロドリゴ神父役はアンドリュー・ガーフィールド。彼の顔とキリストの顔がオーバーラップされるシーンがあるですが注目です！ガルベ神父役はアダム・ドライヴァー、フェレイラ神父はリーアム・ニーソン。日本側はキチジロー役で窪塚洋介、通辞役で浅野忠信、本当に憎らしい井上役はイッセー尾形、敬虔な隠れクリスチャン役で塚本晋也。その他、加瀬亮、小松奈菜などがすごい小さい役で登場します。監督は名匠マーチン・スコセッシ。日本の黒歴史の１ページ、覗いてみませんか？？