ニュー・シネマ・パラダイス
© 1989 CristaldiFilm
戦後間もない、イタリアはシチリアの村。この村の唯一の娯楽の場はパラダイス座の映画館。サルバトーレ少年はイタリアの喜劇王にちなんでトトと呼ばれていた。彼も映画館の常連だったが、彼の心を魅了したのは映写室と映写技師のアルフレードだった。司祭の検閲にあいカットされたフィルムはトトの宝物だった。やがて、二人には深い友情が芽生える。しかし、映写室の火災によりアルフレードは大怪我を負い失明してしまう。青年になったトトは、アルフレードの勧めによりシチリアを後にした。それ以来30年間故郷には戻らなかった・・・。
映画がみんなの娯楽だった時代。こんな時代に生まれてみんなでワイワイ映画を見たかった。私の母は若い頃映画館に勤めていて、まさに日本のニュー・シネマ・パラダイスを目の当たりにした。劇場には人が入りきれなくて、ロビーの照明を消してドアを開けて廊下から映画を観せたこともあるという。まさに映画は娯楽の王様だったのですね。また、この映画の楽しみの一つはスゴイ数の名画のワンシーンを見れる事。私も思わず映画の中で映画を見ている人たちと一緒に(心の中で)「おー!」と声をあげていました。それにしても、大画面に映るブリジット・バルドーのセクシーな肢体は、当時の人たちには衝撃的だったでしょうね!有名なラストの上映のシーンは映画史上に残る名場面。最高ですね。涙・涙でした。