野生の島のロズ

Film:© 2024 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.
無人島に流れ着いたのは最新型のサービスロボットのロズ。偶然、起動ボタンを押されたロズは目の前の野性動物たちに奉仕をしようとするが全く伝わらない。そこでロズは動物たちとのある方法でコミュニケーションをとる方法を学ぶ。そんなある日、ロズは雁のたまごから雛を孵化させる。雛はロズを母親と思って懐いてしまう。愛情を知らないロズだったがひなのキラリを育てていくうちに、プログラムにはなかった感情が沸き起こる。しかし、キラリは大人になり雁の仲間たちと島を離れる時が来る・・・
原作は数々の児童文学を世に送り出したピーター・ブラウンのベストセラー。本当に広い世代が楽しめる映画です。ハイテクのロボットと野生の動物たちが徐々に心を通わせていく過程がとても気持ち良いです。いつしかプログラムを超えた『感情』がロズの中に生まれる。それは初期設定のロズがとにかく相手のために、そして相手に好かれるようプログラムされていたからですね。それはとてもピュアなハートだったからでしょうね。数々のコミカルなやりとりから、多くの事を学んでいくロズ。その辺りの描き方が秀逸でしたね。涙を流すことがないロボットが見せる感情には涙・涙でした。そして映像の美しさも素晴らしい。私が観たのは吹き替え版だったのですがロズ役の綾瀬はるか、キツネのチャッカリ役の柄本佑、キラリ役の鈴木福がとても良かったです。