マニア“カマタ”の映画行脚!vol.7
すっかり寒くなり上映会のお問い合わせもクリスマスがメインになってきました。
アクション好きな私としてはクリスマス映画、というとまずは「ダイハード」が浮か
ぶのですが
残念ながら上映会用DVDは出ていません。
次なるクリスマスアクション、といえば泣く子も黙る「リーサルウェポン」です。
映画の冒頭にかかるのはなんとジングルベルの曲。この曲にあわせて事件が起こり…
という流れでクリスマスといえば「リーサルウェポン」をオススメしたいのですが
ご発注いただいたことはありません。残念無念。
今回クリスマスから年末にかけての上映会で根強い人気を頂いている
秀作を一本ご紹介したいと思います。
「東京ゴッドファーザーズ」。
現代の東京を舞台に、3人のホームレスがクリスマスの夜に偶然見つけた捨て子の親
探しに奮闘する傑作アニメです。
東京・新宿。元競輪選手のギンちゃん、元ドラッグ・クイーンのハナちゃん、家出少
女のミユキのホームレス3人は
クリスマスの夜、ゴミ置き場の中からひとりの赤ん坊を見つけてしまいます。
ギンちゃんは、すぐに警察に届けるべきだと主張するが、
ずっと赤ん坊を欲しがっていたハナちゃんは、勝手に“清子”と命名して大はしゃ
ぎ。
結局、3人は自分たちで清子の親探しに奔走することになり…。
早世の天才、今敏監督による流れるような勢いのある映像が
重くなりがちな内容を軽やかにファンタジックに伝えます。
声優陣も、江守徹 梅垣義明と豪華。確かな芝居でしっかりドラマを届けてくれま
す。
普段アニメを見慣れない年配の方から、小学生まで楽しめて心に刺さる
クリスマスにぴったりの映画です。
是非ご検討ください。
©2003 今 敏・マッドハウス/東京ゴッドファーザーズ製作委員会