グリーンブック
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1960年代初頭、ニューヨークの高級クラブで用心棒をしていたトニー・リップは無教養であったが、周りからは慕われる不思議な魅力の持ち主。しかし、クラブの改装が決まり、彼は職をなくしてしまう。そんな時に、彼の元に黒人ジャズシンガーのドクター・シャーリーの運転手の仕事が舞い込む。まだまだ、黒人差別が当たり前だった当時、ドクター・シャーリーは敢えて差別が強くはびこる南部へのコンサートツアーを強行した。黒人のための旅行ガイド「グリーンブック」を片手にトニーとドクター・シャーリーの旅が始まる・・・。
アカデミー作品賞だから・・という理由だけで映画館に足を運んだのですが予想以上に面白いドラマでした。裕福なアフリカ系アメリカ人とイタリア移民が差別が根強く残る南部のアメリカをツアーで回るのですが、トラブルに巻き込まれたり、差別を目の当たりしたり・・。しかし、2人が徐々に心を寄せていく展開がなんとも気持ち良いのです。ラストの3つの小さなサプライズに私はニコニコしてしまった。オスカーゲットも納得の一本でした。主演はアカデミー賞の主演男優賞候補にもなっていたヴィゴ・モーテンセン。『ロード・オブ・ザ・リング』の時のアラゴルンが想像できないくらい太って、劇中も終始爆食い。役の上とは言え、あのお腹は凄かった。黒人ミュージシャンのドク役はこの作品でアカデミー助演男優賞をゲットしたマハーシャラ・アリ。彼の演技は本当に素晴らしかった。監督はコメディ映画が得意なピーター・ファレリー。ラストシーンは一生忘れることができないくらいの感動でした・・・。