エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
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中国移民の家族の中でひとりあがいている主婦のエヴリンは納税のための大量の領収書を税務局に持ち込むが一蹴されてしまう。そんな時、夫のウェイモンドに異変が起こる。彼は別次元からやってきたという。そこでは悪の化身ジョブ・トゥパキが台頭し、それをやっつけるためにはエヴリンの特殊な力が必要だという。しかし、今のエヴリンはマルチバースの中でも最低のレベル。彼女はマルチバースを旅して、それぞれ次元のエヴリンの特殊能力を得ていく。そしてついにジョブ・トゥバキと対面。しかも、その正体は・・・??
2023年のアカデミー賞7部門を獲得のこの作品。とにかくこの映画は主演のミシェル・ヨーのワンマンショーです。痛快なアクションシーンは彼女の独壇場であり、役者としての最大の武器。全編に渡って暴れまわります。ストーリーの根幹は単純なのですが、遊び心いっぱいの映像や、その見せ方が何ともぶっ飛んでます。次から次へと変わっていくシチュエーションについていくのもたいへんですが、急に差し込まれるシュールな岩同士の会話や、絢爛豪華な舞台など「え?何?何?・・」と私の脳細胞はフル回転。しかし、最後はしっかり「オール・アット・ワンス!」な終わり方でした。出演者はミシェル・ヨーの夫役で「グーニーズ」のキー・ホイ・クワン。彼も助演男優として数々の映画賞を獲得しています。そして彼らの父親役は香港映画の重鎮ジェームズ・ホン、そしてぶっ飛んだ会計士役はジェイミー・リー・カーティス。(特殊メイクがすごい!)