マルコヴィッチの穴
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才能はあるのに運に恵まれない人形使いのクレイグは、ペットショップに勤める妻と冷めた結婚生活を送っていた。仕事を探していた彼の目に「手先の器用な方求む」の求人が・・。マンハッタンの古いビルの7・2/1階にあるその会社で働くことになった彼は書庫の後ろに小さなドアを発見する。恐る恐る入っていくと、彼は穴に吸い込まれ、行きついた先はなんと,ジョン・マルコヴィッチの頭の中だった。しかし,15分後にはニュージャージーのハイウェイの脇に吐き出されてしまった。そこで彼は同じビルに勤めるキャリアウーマンとチームを組み、奇妙な商売を始めるが・・・
「15分だけマルコヴィッチになれる!」ってすごい発想だと思いませんか?しかもビルの穴から彼の脳へ一直線。それを聞いた私は色々と想像を巡らせていました。ジョンにはどんな影響があるのか?ジョンがこの穴に入ったらどうなるのか?などなど・・・。しかし、答えはすべて映画の中に用意されていました。このぶっ飛んだ発想が最高ですね。ちょっと悪乗り気味のジョン・マルコヴィッチは映画の中でも最高でした。もう一人のジョン、キューザックとキャメロン・ディアスの夫婦もちょっと浮世離れしていて、そんな夫婦がこの「穴」の発見とそしてキャリアウーマンのキャスリン・キーナーとの関係から、殻を突き破っていく様が楽しくもあり,悲劇でもある。なんと言ってもアイデアの勝利。何度も見てみたくなる映画です。