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ヒトラーのための虐殺会議

ヒトラーのための虐殺会議

監督:マッティ・ゲショネック
出演 :フィリップ・ホフマイヤー、ヨハネス・アルマイヤー
2022年 ドイツ映画

© 2021 Constantin Television GmbH,ZDF

1942年1月20日、ドイツ・ベルリンのヴァンゼー湖畔の豪邸でナチス高官たちによるある会議が開催された。主催者は国家保安本部長官のラインハルト・ハイドリヒ。今回の会議の議題は “ユダヤ人問題の最終的解決”。ヨーロッパ全土にいる1100万人ものユダヤ人の絶滅政策を実行するための具体的な計画を話し合うというものだった。しかし、そこには問題が山積み。どのようにしてユダヤ人を輸送するのか?そしてどのように彼らを葬り去るのか?誰もがその途方もない数に音を上げてしまう。そしてついにアウシュビッツにおける大量虐殺の具体案が発表される・・・。

先日、アウシュビッツ収容所について語るトークイベントがあり、そこで知った映画です。ナチスの高官たちが総統であるアドルフ・ヒトラーの命によってユダヤ人を根絶やしにする方法について語り合う映画です。しかも、この話は実際に会議に参加したアドルフ・アイヒマンが作成した議事録が元になっている。つまり、実話なのです。私が恐怖を覚えたのは、この会議で語られる“数字”です。ユダヤ人を銃で殺した場合にかかる時間、列車で運ぶために必要な貨車の数・・・。数字で表されているのは命の数であるはずなのに、彼らの話はまるで害虫を駆除するかのように適切に、効果的に、そして効率的な排除という観点でしか語られない。そんな話を淡々と続ける彼らの姿には本当にゾッとしました。しかも、この映画はご本家のドイツ映画。当時の自国の膿をこれでもかと見せつけているような気がしました。いま、中東、ヨーロッパで続いている戦争も、もしかしたら諸国の高官たちがそこに住む人々を、ただ単なる”数字“として見て、いかに減らすかだけを考えているのかもしれませんね・・。

上映会担当者:映画案内人H

毎週末、映画館に通っています。今まで観た映画は数知れず。長年に渡り培った豊富な映画の知識と経験で、上映会を成功に導く案内人。私目線の映画の感想を、時節に合わせておすすめ作品としてご紹介いたします。特に好きな作品は「七人の侍」

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