フィールド・オブ・ドリームス
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アイオワ州に住む農夫、レイ・キンセラはある日畑の中で声を聞く。「それを作れば、彼はやってくる・・」彼はその声に導かれるかのように、自分のトウモロコシ畑を潰し巨大な野球場を作ってしまう。誰もが、彼を”狂気の沙汰だ”と批難する。しかし、彼はやってきた。そこにやってきたのは1952年に死んだ、伝説のベースボールプレイヤー”シューレス”・ジョー・ジャクソンだった。彼はレイのノックを受けてあらためて野球の面白さを噛み締めていた。そしてジョーは次々と向こうの世界から伝説の野球選手をこの土地に連れてくる。しかし、一方では畑の面積が減ったことにより収穫が減り、ローンを払えなくなるという現実もあった。そんな時レイは新たなお告げを聞く。「彼の痛みを癒せ・・・」・・・・・。
「ここは天国かい??」「いいや、アイオワだ」・・・・2023年はワールド・ベースボール・クラシックが行われますね。そこで今回は野球にまつわる作品をご紹介します。この頃のケビン・コスナーは最高でしたね。どの映画を見てもすごく輝いていた。中でも好きなのがこの「フィールド・オブ・ドリームス」です。最初はとんでもない展開に「一体どうなっちゃうの?」って感じでしたが、物語が進むにつれじわりじわりと感動がこみ上げてきた。レイ・キンセラが巻き起こす奇跡もすごくステキですが、この映画は周りの俳優たちがめちゃめちゃ良いんですね。まずは、彼の奥さん役のエイミー・マディガンが素晴らしい。ドクター・グラハム(ムーンライト・グラハム)を演じるバート・ランカスター、ジョー・ジャクソン役はレイ・リオッタ、そして不遇の作家テレンス・マンを演じるのはジェームズ・アール・ジョーンズ。これらの脇役陣は、脇役とは言えないくらい素晴らしい演技を見せてくれました。そしてこの映画の極めつけの感動シーンは、ラストのキャッチボールのシーンですね。昔は私もよく父親とキャッチボールをしました。父はすでに他界していて、今さらキャッチボールはできませんが、この映画のように夢が叶うなら、もう一度色々な話をしながらキャッチボールをしてみたいですね・・・・