博士の愛した数式
© 2005「博士の愛した数式」製作委員会
新学期の教室にひとりの数学教師が入ってきた。彼は√(ルート)と呼ばれている。彼は最初の授業で、彼に√と名づけたひとりの博士のことを語り始めた。√が小学生の時、彼の母親の杏子は家政婦としてある家に出向いていった。杏子を雇った女性は彼女の義弟のために家政婦を必要としていたのだ。義弟=博士は交通事故で頭を打って以来、記憶に障害が出てしまい、記憶が80分しか持たなくなってしまったのだ。恐る恐る博士の家を訪ねた杏子だったが、博士のなんとも言えない優しい人柄と、彼の語る数学論に惹かれてしまう。そしていつしか杏子の息子(√)を交え、3人の不思議な交流が始まった・・
それはじつに潔良い数字だ。4の階乗ですね・・・小泉堯史と寺尾聰の組み合わせと言えば、あの名作「雨あがる」、そして「阿弥陀堂便り」で私を思い切り感動させたコンビ。日本人の心にスーッと入り込んでくる優しい映画作りは今回も変わらない。そして本当に心地良い気分にさせてくれる映画でした。そして映画を見終えた後は、誰かに思い切り優しくしてあげたくなると思いますよ。これぞ最高のデートムービーかもしれません?そして映画の中で語られる『数学の魅力』も私には刺激的でした。とにかく寺尾聰の演技は最高!そして家政婦役の深津絵里、博士の姉役の浅丘ルリ子、成人してからの√を吉岡秀隆が実にみごとに演じています。このキャスティングには非の打ち所がありません。小泉監督得意の日本の美しい映像もこの映画の大きな見所のひとつです。超おススメの映画です。