ドリームガールズ

Film:© 2006 DreamWorks LLC and Paramount Pictures. All Rights Reserved. TM,® & Copyright © 2007 by Paramount Pictures. All Rights Reserved.
1962年。デトロイトの町に未来を夢見る3人の少女たちがいた。彼女たちは「ドリーメッツ」というトリオを組み音楽で成功するため、オーディション・イベントに参加していた。しかし、優勝者は最初から決まっていたのだ。そんな彼女たちに熱い視線を送っていたのは中古車ディーラーのカーティス。彼も音楽でビジネスをしようと、機会を虎視眈々と狙っていたのだ。まず、3人はデトロイトシアターで抜群の人気を誇るジェームズ・アーリーのバックコーラスを始める。ジミー・アーリー&ドリーメッツは徐々に頭角を現し、全米が注目をし始める。ベテランマネージャーのマーティからジミーのマネジメント権を奪ったカーティスは会社の車を一気に売りさばき自らのレーベルを立ち上げた。そしてジミーとドリーメッツにスポットライトを当てるためにあらゆる手段を駆使した。彼らの人気はうなぎ上りだった。やがて、カーティスは黒人の「ソウル」を守ることではなく白人の文化を取り込むことに躍起になり始める・・・
舞台ミュージカルを映画に移植した作品は最近もけっこうありましたが、この作品はまさにこの映画用に作ったミュージカル作品。とにかく主要の出演者の全員がエンターテイナーなのです。彼らが煌びやかなステージで歌いまくり、そして踊りまくる!!その迫力たるや・・・。さすが、ハリウッドという感じです。主演のジェイミー・フォックスは「レイ」でレイ・チャールズを演じて音楽の才能が非凡であることは知っていたし、ビヨンセ・ノウルズは誰もが知る正真正銘のトップシンガー。このふたりのポテンシャルは映画を観る前から分かっていたのですが、私を驚かせたのがエディ・マーフィとジェニファー・ハドソンのふたりです。とにかくこの2人の歌の上手さは天下一品!特にエディ・マーフィは、いつものハイテンションの演技だけではなく麻薬に溺れ・・・という今までの彼からは想像できない役を見事に演じています。そしてビヨンセが霞んでしまうくらいの存在感とパワフルな歌で圧倒するジェニファー・ハドソンのド迫力!ふたりがオスカー候補なのも納得です。そしてブラックアクターの大御所ダニー・グローバーも良い役で登場します。監督は名作「ゴッド・アンド・モンスター」のビル・コンドンです。最高のサントラは速攻でゲットしました