セプテンバー5

Film:©2025 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
1972年、ミュンヘンオリンピックの最中にイスラエルの選手団を人質にとるテロ事件が起こる。実行犯は『黒い九月』と名乗るパレスチナの武装組織だった。いち早く選手村の異変に気づいたのはアメリカのABC放送のスポーツ番組のクルーたち。急遽、彼らは報道番組を生放送することに。刻々と事態が変わる中、彼らは中継を続けるが・・
ミュンヘンオリンピックの時、私は小学5年生で、怪我で病院に入院していました。同室の人がテレビを持ち込んでいたため、時差のため深い夜の時間に病院の職員の人が部屋に立ち寄っていた・・・そして、私も大人たちに混ざってテレビで観戦。50年以上経っているから時効です。それにしてもこの映画の緊張感は半端ない。報道に慣れていないクルーたちのバタバタの舞台裏、事件が起きている選手村の外部からの撮影、内部への潜入、そして最後の報道の大どんでん返し。しかも、すべて事実で、当時の画像も多数使われています。上映時間90分に緊張とスリルがギッシリと詰まっています。何より現代人の私をドキドキと同時にイライラさせるのが、当時のアナログの技術。当時はデジタルなんて皆無ですから。それらすべてに時間を要し、しかもめんどうなのです・・。せめて、この時代にスマホがあれば、現場の撮影はもっとサクサクとできたでしょうね。しかし、何度も言いますがこれは実話なのです。主演はピーター・サーズガード、そしてドイツの美人女優レオニー・ベネシュ。ハッキリ言います。傑作です!