スタンドアップ
© 2006 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
夫の暴力に耐えかねたジョージーは二人の子供を連れて家を飛び出し、彼女の故郷である北ミネソタの町に舞い戻った。鉱山の町であるこの町には古いしきたりが依然としてはびこり、出戻りのジョージーには周囲から冷たい視線が浴びせられた。しかし、彼女は二人の子供を自分の手で育て上げるという強い気持ちがあった。そんなある日、彼女は古くからの友人のグローリーと再会し、彼女が男の職場である鉱山で働き、そこで良い収入を得ている事を知る。しかし、鉱山での仕事を得た彼女を待っていたのは過酷な仕事環境だった。それはいわゆるセクハラで、ここで働く女は金のためにただじっと耐えるしか手段がなかったのだ。男たちの卑劣な嫌がらせはジョージーにも容赦なく浴びせられる・・・
これは実話に基づく作品です。今でこそ女性の立場は確立されましたが、この映画の舞台では「女はじっと耐える」のが美学みたいに思われている。そんな中で異分子とも言えるひとり女性が「立ち上がる」のです。男の私が見ても、ここの男たちの行為は常軌を逸しているのですが、こんなのが当然のように行われていたのですね・・。それにしてもシャリーズ・セロンがキレイ過ぎます。でも、私が一番好きなのは彼女と彼女の父親のシーン。これはここでは言わずにおきましょう。シャリーズ嬢はもちろん、素晴らしいのですが脇役もすごい面子です。ジョージーの友人グローリー役はフランシス・マクドーマンド。彼女の夫役にショーン・ビーン。ジョージーのために立ち上がる弁護士役にはウディ・ハレルソン。ジョージーの両親はリチャード・ジェンキンズとシシー・スペイセク。最強です!監督はニュージーランド出身の女性監督ニキ・カーロンです。