そしてバトンは、渡された

©2021映画「そして、バトンは渡された」製作委員会
これまで親が変わり続け4回も名字が変わった優子。現在は優しい義理の父・森宮さんと2人で暮らし。それゆえ彼女は事なかれ主義になってしまい友人とのコミュニケーションも下手で、卒業式にピアノで演奏する「旅立ちの日に」のピアノの伴奏を押し付けられてしまう・・・夫を何度も変えながら自由奔放に生きる梨花は、血の繋がらない泣き虫な娘のみぃたんに最大の愛情を注いでいたが、ある日突然、娘を残して姿を消してしまう・・・。
本屋大賞を獲った原作本は未読でしたが、読まなくて良かった。この作品のオチには本当に驚かされました。しかも、あまりに感動的で号泣。母親の梨花のキャラクターについてはネット等で色々とご意見も出ていますが、私的にはツボでした。こう言うオチのある話は語りすぎるとネタバレになってしまうのですが、この作品は特に色々な伏線があります。全てを知った上でもう一回見直すと違う作品に見えるかも??優子役は『キネマの神様』の永野芽郁。コミカルな役も得意な彼女ですが、今回はハマり役。梨花役は『シン・ゴジラ』の石原さとみ。お見事です。父親陣は田中圭、市村正親、大森南朋。この3人のアンサンブルもすごく良いです。監督は『こんな夜更けにバナナかよ』の前田哲。さあ。泣いてください!